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傷癒えて、フワリ。

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最近読者になって下さった皆さんには、初耳かもしれませんが…



私は「超」のつく、そそっかしい女。 新年早々、大きなドジをしでかしたのです。

友人宅にて、新年の宴におよばれした帰りのこと。
ガレージのちょっとした段差につまづいて、スッテンコロリと転んでしまい
はずみで、猫よけのトタン板に顔をぶつけて(と言うか、刺して)しまったのです。

地面に強打した腰は痛かったけど、その時は、少し酔っ払っていた事もあって
大した怪我とは思わずに、「アタタタ~!」と言いながら、手袋をはめた手で
なぜか痛みの走る顔をこすりながら、車の中で友人を待っていたのですが…

今でも脳裏に甦るのは、ルームライトに照らされた私を見た友の顔。 

喉から絞り出すようなかすれた声で 「どうしたのその顔!血だらけだよ!!」
と悲鳴をあげたその顔は、血の気を失って真っ白でした。
私は、その時初めて、手袋が真っ赤に染まっている事に気づいたのです。

慌てた私たちは、そのまま病院に急行。
救急病棟で鏡を見せてもらったら、顔の左半分がオソロシイことに~!
左眉の上がパックリと割れ鮮血が噴出し、目の周りは赤黒く腫れあがり
頬の傷口からも血が滴り落ちて、まるでお岩さんかフランケンシュタインみたい!!

  いぁ~ん、このままで、ホラー映画の “化け物役” になれそう~。(汗

あいにく、当直のお医者様は、泌尿器科の先生だけだったので、
 「顔を縫うのは “初めて” なのですが~ (縫っても) よろしいですか?
  傷が深い(1センチ)から、アトが残りますが…?」 と、念を押されました。
もちろん、傷口パックリのままで帰れるわけが無く、すぐに縫っていただきました。

でも不思議と、痛みは感じなかったなぁ。 痛かったのは、むしろ腰の方かも。(笑

私がホンモノの恐怖を味わったのは、翌朝のことでした。
ベッドの上で目覚めると… 「何これ!黒いボタン雪が降ってる~!」
かすむ視界の中を黒い大きな塊りが絶え間なく落ちてきます。 ぎゃ~っ!!

顔に傷跡が残ると言われても平気だったけど・・・
視力を失う恐怖には、たまらず、病院に走りました。
検査の結果、強打した時の衝撃で出血して飛蚊症が極度に悪化したらしく
治療のしようがないので何の処置もしてもらえず、日にち薬とのこと。

これは、こたえました~。
1ヶ月は安静にしないと、視力が戻らない可能性もあると言われたのですから。
どうやって生活すればいいの? 私の目はどうなるの??
…と悩んだ末、結局、親にお金を送ってもらって、乗り切ることができました。
その時の借金も、まだ返済できていません。父よ、母よ、ごめんなさい。

しかしっ! さすがに私の親です。 娘の顔に、醜い傷跡が残ると聞かされても…
 「 顔なんか、ついとったらエエんよ!
  それに、顔目当ての男が寄ってこなくなるから、良かったんとちゃう?」
なんてセリフ、親の口から、なかなか出ませんゾ~。 ま、娘の歳もトシですが。。 (^^;)

あれから、もうじき半年近くになります。

私の「任侠傷」(←かおりん様、命名)は、すでに跡形も無く。
むしろ、怪我をする前よりもキリリとしたいい女… かも。(笑)
この経験から、外見的若さや美しさに 「しがみつきたがる執着心 」をも
たやすく手放す事ができた私は、本当にラッキーだったと思います。

それに、思わぬ「怪我の功名」も。
意に染まぬ方とのお見合いをお断りする、最高の口実ができたのですから。
「傷跡が一生残るそうです」とお知らせしたら、即、そのお話はナシとなりました。
仲介者がお世話になった方で、断りづらかったので・・・ これもラッキーでした♪

by palty-yuria | 2006-05-26 17:37 | 健やかに美しく