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卵の側に立つということ

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昨日は時折小雪の舞う寒い一日でした。 でも… 
時折のぞく晴れ間に照らされた庭の水仙に、崩れそうな心を励まされ、
「エルサレム賞」を受賞した村上春樹氏のスピーチに、心から感動しました!

★スピーチの要旨はコチラで読めます
  ⇒【村上春樹さんの講演要旨】中国新聞オンラインニュースより

世界が寝静まった深夜、ふと起き出して観た映画は「パッション」
血なまぐさく凄惨な描写は、世界中から論争(非難を含めて)を巻き起こしたそうですが
そこまでリアルだったからこそ、私には、魂が揺り動かされるような衝撃がありました。

パッション [DVD]

東宝


この映画が与えてくれたもの。それは、宗教的な意味のみならず
人の醜さ・残酷さ、惨たらしい現実を否応無しに直視させられることで
暗闇の中に浮かび上がる一筋の光の尊さや、
名も無き市井の人々の中に見出される真心の確かなぬくもりが、
魂の琴線に触れ、「弱き人々」の奥底に眠る何かを呼び覚ますのでしょう。

すぐ割れる弱き卵は命の源となり、頑強な壁は滅びの時を待つ。
力のみに頼らない弱き人々の優しさは、いつか平和の礎となり
光あふれる未来を築く。

そう、私たちはいつだって心震える瞬間を、魂の喜びを求めて生きている。

by palty-yuria | 2009-02-18 10:11 | 伝えたい事