待っていること

不思議に思われるかもしれないが…
いや、きっと「変なヤツ」だと思われるに違いないのだが…
密かに心待ちにしている事が一つ、ある。

それは、コンビニでもスーパーでも、場所はどこでもいいのだけれど
店員さんから無愛想な、
客側からしたら失礼と言えるような応対を「される」事を、心待ちに。

去年の春頃のこと。赤坂の、とある会社で働いていた私は
出勤前に、会社の最寄駅近くにあるコンビニに立ち寄って
お昼に食べるお弁当やお茶を買うのが日課だった。
その店には、中年の店長らしき日本人男性のほかには、
中国からの留学生風の女性が3人、いつも忙しそうに立ち働いていた。

その中の1人は、とても無愛想だった。
「いらっしゃいませ」はもちろん、レジでお金を払う際も、彼女の口から
「ありがとうございます」という言葉を、私は一度も聞いた事がなかった。
彼女の笑顔も、見たことがなかった。
その応対ぶりは、普通の愛想の良い応対に慣れている者にとっては
確かに少々不満ではあったけれど、
朝の忙しい時間帯でもあったし、まぁ仕方ないか…と、
別に気に留めるほどの大事では無かったのだ。

が、ある日のこと。
いつものように、おにぎりとサラダを買ってお金を払ったら、
その店員さんが、つり銭を投げてよこしたのだ。
ハズミで小銭の一つがコロコロと床に転がり落ちる程の勢いで。
私の後ろには長い列ができていたし、文句を言う程でもないと思ったから
その時はその小銭を慌てて拾って、店を後にした。

けれども。
プライベートで悩みを抱え、忙しい日々の中で心がささくれ立っていた私。

夜、うちに帰ってから、急にその出来事が思い起こされ…すごく腹がたってきた。
「そういえば、いつも愛想悪いし、一度も挨拶の言葉を聞いた事が無いわ!」
沸々と湧き上がる怒りにまかせて、私は、そのコンビニのHPを開いた。
そして、そのお店宛に苦情のメッセージを書いたのだ。
  「いつも貴店を利用している者ですが、時々不愉快な思いをしています。
   改善していただければ幸いです。」
…というような内容だったと記憶している。
もちろん、その店員さんを名指しで批判したりはしていないし、
文面も、相手を不愉快にさせないように、極力丁寧を心がけたつもりだが…。

後日、店長さんから丁寧なお詫びのメールをいただいた。
  「実は、そのような苦情を多くいただいております。申し訳ありません。
   今後はそのような事の無きよう、従業員一同心がけさせます。」
そのメールの通り、その後は彼女の対応も一変し、
全ての店員さんの応対が驚くほど劇的に改善された。

でも、私の心は… 何故か晴れなかった。

もし、今度そのような機会に遭遇したら・・・
どんな対応をされようとも、きっと笑顔で「ありがとう!」とだけ言いたいと
不愉快な応対をされた時にこそ、相手の目を見て、ニッコリ笑顔で接したいと願ってやまない。
私は、その機会をずっと待ち続けている。
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by palty-yuria | 2006-02-26 18:10 | 日記・雑感・ちょっとした話