繰り返しみる夢

梅雨が明けてから妙に涼しい日が続いています。
昨夜も窓を開けていたら少し肌寒いくらいの過ごしやすい夜でした。
でも、何だか色々考えてしまってなかなか寝付けず…
まどろみの中で明け方にみた夢は、今までに何度も繰り返しみた
同じ情景 …目覚めた時は、涙で頬が濡れていました。

~ 以下、以前掲載した記事を一部編集して再掲します ~

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融けた氷

19世紀のヨーロッパの、とある港町に、私はいる。
まるでモネの「日傘を差す女」のような装いで、髪を高く結い上げている。
傍らには、ふっくらとした頬に幼さの残る最愛の息子。
ブロンドの髪を肩の上で切りそろえ、碧い瞳。半ズボン姿が愛らしい。

肌が少し汗ばんでいる。 季節は初夏だろうか?

私は、旅立つ息子を見送りに来た。
彼との別れを納得できないまま、港まで来てしまった。
歳の離れた初老の夫への怒りを押し殺し (夫には逆らえない)
彼の命ずるままに、まだ幼い愛する者を遠くに送り出すために。

(若くして前の夫と死に別れ、私と息子には保護してくれる存在が
必要で、乞われるがまま再婚したけれど、それは間違いでした…。
新しい夫は保護者というよりも支配者であり、常に暴君だったので。)

怒りと悲しみに心は千々に乱れ、今にも張り裂けてしまいそうだ。

息子は新しい旅立ちに浮かれ、屈託の無い明るい笑顔で母を見上げる。
 「上着を脱いでも、いい?」 「いいけど、海に落とさないでね」
上着を腕にかけて胸をはって歩く、少し大人びた様子に胸がつまる。
陽光の射すタラップを、一歩ずつ上がっていく彼の後ろ姿を見送りながら
絶望感でふらつく私。これで本当に独りぼっちになってしまった。

(これが今生の別れとなるのに、どうして止められなかったのだろう?)

もう一人の私が、スクリーンを眺める他者のように、語り始める。

「私はその後、二度と戻らぬ息子を思いながら、悲しみと後悔の生涯を送りました。
まだ若くして・・・ 悲嘆のあまり胸を病み、血を吐いて亡くなりました。
その後の生においても深い悲しみは癒えることなく、凍りついた涙は肺に留まり続け
生まれながらに片肺に影(氷)を抱いたまま、人生をやり直すことになりました。」

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by palty-yuria | 2012-07-22 17:00 | 夢日記