笑顔のチカラ

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アルツハイマー型認知症の母の感情は、理性で押さえつけない分、とても正直。
特に「怒りの導火線」はとても短くて、ちょっとしたキッカケで爆発してしまいます。

父が不在の実家に戻り、一人で母と向かい合って介護を始めた最初の頃は
私はどうにかして、この導火線に火をつけないように、地雷を踏まないように
そんな事ばかりに気を使って、一日中ピリピリ緊張していたような気がします。
だって、母が怒ると誰も手がつけられなくて、とにかく怖かったんだもん!(笑)

でも、今は違います。私は「微笑み」の中で暮らしています。どんな時も…

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去年の5月初旬のこと。
父が外出先で転んで怪我をしてそのまま入院をしてしまいました。
事情もわからず、家に一人置き去りにされた母はどんなに心細かったことでしょう。
目が覚めたら、急に一人ぼっちだったのですから。

パニックに陥った母が必死で電話をかけてきたのは、東京に住む私でした。
ビックリした私は、実家まで車で2時間で駆けつけられる姉に事情を説明して
様子を見に行ってもらい、それでようやく、父が骨折して入院した事を知り、
同時に衝撃の事実(母の認知症)を知ったのです。それが、すべての始まりでした。

その頃はまだ、私が実家に戻って一人で介護をするとは夢にも思っていませんでした。
苦労を重ねた転職活動が実を結び、ようやく念願の、理想の仕事に就けたばかりで…
当時の私は、やっと巡り会えた最高の職場に別れを告げるなんて考えられなかったから。

でも今、私が歩いている道は、すべて自分で考えて選んだ道です。後悔はありません。
だからどんなに大変でも、目の前の人を大切にすることだけを考えて、神さまが与えて
くださった大切な役割に感謝して、ひたむきに生きていくこと。それだけです。

心からそう思えたとき、緊張も焦燥も、嘘のように消え去りました。
自然に微笑むことが、できるようになりました。
一日中イライラして眉間にシワをよせ、不安に押しつぶされそうになっている母が
まるで幼子のようにか弱く、怯えきっているように見えてきました。
わたしが、守ってあげなければ、と思いました。

色々考えて、まず最初に試みたのは、「足湯」です。
もちろん母は、初めは嫌がって抵抗していましたが…
「騙されたと思って、ここに足を入れてみて!絶対気持ちイイから!」と
女優になったつもりで(笑)、天使の微笑み&優しい口調で誘導します。

そしてお湯に両足を浸してもらったら、緊張がほぐれた頃を見計らって
ふくらはぎから足首、足裏、足の指を丹念にマッサージしてあげました。
その心地良さは思った以上に母の心を和らげてくれて、大成功でした。
次のステップはお風呂で母の背中を流して、髪を洗ってあげて…と、
その後はとんとん拍子で、母の笑顔も増えました。(^-^)

掃除をすることも、料理をすることも、頑なに拒んでいた「家の窓を開ける」ことも
少しずつ少しずつ、許してくれるようになりました。本当に長い道のりでしたが…
今では全ての家事と家計の管理を、両親共に、私を信頼して任せてくれています。
努力が報われ、感謝の言葉をたくさんいただいて、本当に満たされています。

微笑みは、明るい笑顔は、誰よりもまず “私自身”を 癒し励ましてくれたのです。

【斎藤一人さん 今日の言葉】 ⇒「魅力があればすべてうまくいくから不思議」

魅力って何ですか?ずばり、あなたのその笑顔です。
そしてあなたがしゃべる思いやりのある言葉です。
これさえしていれば世界中の神様があなたの味方をしてくれます。
すべてうまくいくから不思議ですね。

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by palty-yuria | 2009-09-23 09:09 | こころの奥深く